当店では、江戸時代より続く
伝統製法・玉締め絞りによる希少な胡麻油を使用。
その透明度の高い琥珀色と胡麻の自然な風味を
生かすため、薬品や添加物の使用も
一切されておりません。
低圧力・常温でじっくりと搾り出すことで
香ばしく仕上がった胡麻油は、天ぷらに最適です。
また、肝心要は経験による揚げ具合の見極め。まず、衣を油に落とし、その広がり方を目で見て、ネタを入れた時、揚げている最中の音の変化を耳で聴き取り、油の温度や揚げ加減を調節します。そのわずかな違いを感じ取るのは、いくつもの天ぷらを揚げ続けてきた職人の経験によるものなのです。

ほかにも、粉の溶き方や素材を混ぜる時の
手の感覚、衣と素材のバランス、きめの細かさ、
油の美しさを保つことなどにも配慮しております。
素材の味が衣に移り、旨みがつく。
これが、天ぷらの本来のおいしさなのです。